「うみねこのなく頃に」に見る若者のモラトリアム

うみねこのなく頃に散 Episode8:Twilight of the golden witch 9巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

 

 「うみねこ」に登場する多くの若者(子世代etc)は、青年期特有の正義心、自己アイデンティティの探索、そして純粋がゆえの無責任さにあふれている。

 

 ここでは、作品の主人公である「戦人」を例に、「うみねこ」と「若者のモラトリアム」を論じる。

 

 

※本記事はEP1-8まで読み終えた個人の、印象論的な感想で書かれています

※本記事には大量のネタバレが含まれています

 

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うみねこのなく頃に散 ?真実と幻想の夜想曲?

 

読み終わりました! 長かった!!


彼ら、彼女ら、そして六軒島を、最後まで見届けられて良かった

 

一言では語りきれない作品なので、ざっくりとした総評を先に

 


1.キャラ造形&人物描写が魅力的

2.ノベルゲーム媒体での魅せ方に特化した、竜騎士先生の文章&演出

3.どれひとつ取っても美しい音楽の数々

 

-――この3点において、文句なしに「楽しかった」と言える作品でした!

 


EP6以降は、幻想描写過でダレてるような……とも感じましたが、

それでも「最後まで一気に燃やし尽くす」「読ませてしまう」

ゲームと向き合ってる間は、先生の作った世界観に、呑み込まれてしまう!

 

これこそ、竜騎士先生の「魔法」だな、って思いました

 

 

 

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モブにも命があるということ

劇場版「ベルセルク 黄金時代編」を観ています。

 


映画『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』【HD】予告編 2012年1月公開

 


「モブ」である有象無象の兵士ひとりひとりに、顔があって、声がついていて。

槍でざっくり刺されれば、頭が飛んで、血が飛んで。

 

この作品、とにかくたくさんの人間が死ぬ。

戦場を駆けまわる傭兵モノだから、当たり前なんだけど。

 

ベルセルク」を生きる「人間」には、独特の実在感があって。

人ってこんな簡単に死ぬんだなぁ、って。観てて怖くなる。

 

フィクションでは何気なく描かれがちな、私達がいつも当たり前に見逃してしまう、

「モブにもある命の重み」が、この作品には、重く重く存在してて。

 

 

それを特に感じるのが、主人公ガッツによる、将軍ユリウス暗殺シーン。

 

この主人公、生まれてからずっと、剣を振りまわす事だけをしてきていて。

所属する軍でも隊長と呼ばれてて、とにかく最強・無敵。

彼がばっさり敵兵を切ると、見事に頭と胴体がサヨナラ。

 

その彼が初めて、「人を殺した」事に動揺を見せるのが、この暗殺シーン。

戦場では狂戦士のごとく斬り倒す彼が、たったひとりの男を殺して、目を見開くんですよ。

(※これには色々な理由があるのですが、ネタバレなので割愛)

 

原作を読んだときも震えるくらい息を呑む場面なんですが、アニメもまた素晴らしくて。

 

まだ息のある将軍が、最後にもがいて、言葉を発して、ゆっくり「死」を迎える。

それを目の前に、「殺した」事実を、ゆっくり認識していく主人公の表情。

 

「命の重み」、「奪うということ」、そこに追随する「罪悪感・痛み」

 

原作もアニメも、息が詰まります。胸がグッと苦しくなる。

 

 

劇場版「ベルセルク」、作画が綺麗で、男同士の複雑かつ巨大感情の作品なので、ぜひ。

おすすめは原作だけど、アニメだとドラマパートや人間関係がわかりやすく整理されていて観やすかった。

 

闇が深くて良いです!

沼にはまったからみんなも来て欲しい。

ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵 [DVD]

台湾短期留学メモ

舞台版をきっかけに『ローズガンズデイズ』という作品に出会って、一年半と少し。


ついに!台湾へ短期語学留学に行ってきたよ!

ROSE GUNS DAYS Season2 (1) (デジタル版Gファンタジーコミックス)


『ローガン』に出会ってから「これを達成できたらカッコ良いかも!?」って思うような目標が、いくつか頭の中にあって

 
そのうちのひとつが、
台湾に聖地巡礼旅行→語学留学!

 

ようやく達成したから、ひとつの区切りとして、経験談をメモ

 

・目次
①わたしの基本情報
②台湾旅行まとめ
③台湾留学するまで
④滞在中の経験
⑤まとめ

 

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『ローズガンズデイズ』ってどんな話? 私が思う魅力!

  • 1947年、暗黒街、求む用心棒。

1944年、未曾有の大災害に見舞われた日本は、第二次世界大戦の対戦国・米中連合軍からの無条件休戦を受諾。

それにより亡国の民となった日本人であったが、それでも身を寄せ合い、狡猾に、たくましく生き抜いていた…。

               ――漫画版シーズン1 第1巻より

 


 

 舞台は日本・東京、「23番市」と呼ばれる米軍管轄下に置かれた街。

国も家族も失い、仕事にあぶれた日本人労働者たちの心は荒み……。

そんな中で唯一、華やかな光を放っているのが、夜の女性達。

この物語の中心となるのは「プリマヴェーラ」という、ひとつのお店――女性たちの連合体です。

 

初めは「みんなで集まって身を守ろう!」という仲間意識から生まれたこの組織が、

やがて街そのものを動かすほどの存在になっていきます。

 

その過程を描いた第一作が『シーズン1

 


※表記は『シーズン1』ですが、この一作でひとつの大きな物語完結します。

ローズガンズデイズ プリマヴェーラ」みたいなかんじ。

 

 

 

 「政治ドラマなの?!」

 「なんか話がややこしそう……」

 「ここまで読んだけど話がよくわからない!」


そんなことは一切ありません!

 

私がこの作品を大好きな理由を箇条書きすると、

  1. 世界観設定が面白くて魅力的!
  2. でてくる人物がみんなステキで「推し」を選びたい放題
  3. とにかくアクションが格好良い!圧倒的迫力!
  4. イケメンがいっぱい!
  5. 可愛い女の子もたくさん!
  6. 型にハマらない、でもやっぱり王道な展開がアツい!
  7. 物語を通じたキャラクターの成長がアツい!

ということです!

 

 

この三連休にニコニコ動画で舞台が無料配信されているので、ぜひ!ぜひ!

 

youtu.be

 

オープニングがもうもうカッコイイ!!!

 

ちなみに私は、TLで舞台のツイートがRTされてくる→「めっちゃ素敵!」→気になって調べる→この動画を観て、一気にハマりました。

 

原作まったく知らない、その上PCゲームなるものをした事がないので、

「すっごくすごく面白そうだけど、ハマれるかな……?」と思いつつ漫画版のシーズン1と2を全巻購入

その一か月後に原作を購入、数日間ぶっ通しでプレー、3月には人生初の2.5舞台を観劇してきました~!最高だった!

 

漫画版の試し読み(電子書籍サイト)

ROSE GUNS DAYS Season1 / 1巻

 

公式ページ

作品紹介 – ローズガンズデイズ | 07th Expansion Official Website

 

 

……というだけでは物足りないので、もうちょっと書かせてください。

 

※この先に書くのは、『ローズガンズデイズ』という作品の、「こんな観方もあるよ」という一例にすぎません。


メインキャラクターである「ローズ灰原」という女の子に焦点をあてた感想というか、彼女の紹介です。

 

この作品、ほんとうに様々な視点・切り口で楽しむことができるので、ぜひ自分の「推しポイント(人物に限らず!)」をみつけて欲しいです~!

 

 

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PCゲーム『ROSE GUNS DAYS』フィリップ・バトラー個人史考察年表+ツイートまとめ

「フィリップ・バトラー大尉」という人物の個人史を、いちファンが考察・推論して作成したもの

 

 公式に設定されているもの、確実な情報源がある部分は出典も添えて明記

 読んだ本を参考に素人が考えたものであり、史実部分の情報の正確性に関しても保証はできません

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※架空の作品を考察するために、史実の出来事を関連付け、挙げているだけなので、実際の出来事に対する肯定/否定/批判の意図は全くありません。

※誤認識・問題点などあれば、ご指摘いただけましたら幸いです。

 

 

<以下はTwitterで話した考察のまとめ>

 

 フィリップ・バトラーのココがすごい話!

まず作画がすずじろ先生で美麗。イケメンで顔が良い。

あの若さで大尉は異例。特権+賄賂で高収入。高身長。

バイリンガルの知識人で日米双方の主張を理解できる。

家族想い。そしてなにより料理ができる!

 

 大尉がすごいのは、手持ちのカードが最強揃い、

だけど迂闊にそのカードを切ると自分も道連れなので、
「俺の手持ちは怖いぞ!」という「脅威」を上手くハッタリかけて、懐に入って、
相手に「勝負をさせない」選択をするように誘導できるところ。

(向こうは、自分の意思で決断したと思い込むので、この辺りの匙加減、王さんにとても似ている。)

 つまり、(自己)利益が優先の人は、勝つ負ける以前に「懐柔」させられる。
脅威がある「可能性」が存在する時点で、闘うリスクより味方につける方が、楽!
というところに、旨い話を持ちかけて完成。これが大尉の寝技マジック。

 

 ・バトラー大尉のS1での働き。
まずプリマの後盾になって、彼らの権力を拡大=23番市内マフィアを鎮静化。
怒った業者のプリマに対する営業妨害を事前に阻止。
ケイレブ狙撃で彼を誘導して玉砕を阻止&プリマへの疑念を持たせて共倒れを狙う。
マクダウェルとローズを引き合わせて、特別枠を手に入れるお膳立て。
全部彼の単独行動ー!

 

 なんとなく妹の話とかがあるだけで、詳しい過去も、それに対しての感情も「一切が語られない」
大尉に対してドライというか、読者の想像に任せた、含みをもたせる本編のあの感じが好きです。
 なにも語らず語られず、謎が残っているからこそ映えるというか!
 それでも好きだから、ついつい考察推論したくなっちゃうけど!